〜東方童子異変〜

中幕《赤鬼》

 
「やれやれ、えーりんも派手にやってるみたいさねぇ」

 彼女はカラカラと笑っていた。まるで、彼女の正体を示す様に。

「私の力にも限界がある。さてはて、萃香達はどれだけ頑張ってくれているのかねぇ」

 彼女は二本の角を生やしていた。自らを縛り付ける様に、八本の鎖に縛られていた。

「後……六つ。ふふふ……」

 静かに笑う彼女の衣は、深い深い滴る朱に染まっていた。


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